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「ROOV 全社採用」の舞台裏 。決め手は開発力と将来性への期待

#効率化, #ナレッジマネージメント

東京建物株式会社

住宅営業第二部 広告宣伝グループ 主任 池田 慎太郎 様

2023年よりROOV compassを物件単位で利用いただいている東京建物株式会社様。この度、同社の新築分譲マンション「Brillia」の販売において、全社でのROOV compass採用が決定いたしました。


物件単位での活用から全社展開へと舵を切った背景には、ROOVが営業現場にもたらした確かな手応えと、スタイルポートの開発力、そして将来性への強い期待がありました。


導入初期から全社採用に至るまでプロジェクトを推進された、東京建物株式会社 住宅営業第二部 広告宣伝グループ主任 池田様に、導入の経緯から全社採用の理由、今後のビジョンまで詳しくお話を伺いました。


Index

1.導入のきっかけ:お客様の検討フェーズに合わせた情報提供を目指して

ー最初に、ROOVを導入いただいたきっかけからお伺いできますでしょうか。

 

池田様:2023年1月頃に、広告宣伝グループでは、コロナ禍で一般化したオンライン商談のあり方や、お客様の情報収集方法の変化に対応していく必要性を議論していました。

当時使用していた商談ツールは対面接客を前提としたインストール型で、オンライン商談の際は別途資料を作成し画面共有する必要があり、非常に非効率でした。そのため、対面でもオンラインでもスムーズに使える新しい商談ツールを探していました。

 

池田様:並行して、お客様が求める情報を、よりタイムリーかつ効果的に提供できる手段も模索していました。

スマートフォンやタブレット端末の普及によって、ネットでの情報収集が当たり前になる一方、販売現場では紙の資料が中心で、お客様が物件検討するために必要な情報に気軽にアクセスしづらい状況にも課題を感じておりました。

 

お客様の検討フェーズに合わせ、適切な情報量と粒度を調整でき、かつブラウザを通じてタイムリーに情報提供できるROOVのコンセプトが、私たちの課題意識と合致し、導入を検討することにしたのです。

2.ROOV浸透の背景:スタイルポートのフォローと、現場の前向きな姿勢が後押し

ー導入にあたり、ハードルはありましたか?

 

池田様:ブラウザベースのため、セキュリティは重要な確認点でした。IPアドレス制限やアカウント権限設定など、当社のシステム部門から様々な確認事項がありましたが、その都度スタイルポートさんには迅速に対応いただき、結果としてスムーズに準備を進めることができた印象です。

 

ー営業担当の方々にも、スムーズにROOVが浸透していったように見受けられます。展開される際どのような工夫をされたのでしょうか。

 

池田様:そこは特に丁寧なコミュニケーションを心がけました。導入プロジェクトの営業責任者には事前に趣旨を説明し、しっかりと理解を得ました。

その際に意識したのは、単に機能を紹介するのではなく、「紙資料をROOVならこう共有できます」「価格表も毎週更新できます」など、具体的な利用シーンを伝え、メリットをイメージできるように努めたことです。

 

ー池田様ご自身が、現場での具体的な利用イメージを強く持って推進されたのですね。

 

池田様:そうですね。ROOVはUI(ユーザーインターフェース)も見やすく直感的であり、現場社員もすぐに使いこなせるだろうという確信もありましたので、強い意志を持って取り組んでいました。

 

ー弊社のカスタマーサクセス(CS)のサポートはいかがでしたか?

 

池田様:営業担当の方をはじめ、CSの皆様には手厚くサポートいただきました。現場チーフからも、困った時にすぐ相談でき、的確なアドバイスをもらえると聞いています。(詳細はこちら:「Brillia新百合ヶ丘」導入事例インタビュー

池田様:さらに、当社の部署内のコミュニケーションが活発で、良いノウハウが自然と広まる文化も浸透を後押ししたと思います。

当初はスモールスタートで徐々に社内評価を高めたいと考えていましたが、スタイルポートさんの迅速なフォローと、トライアル導入に前向きに取り組んでいただいた現場社員のおかげで、浸透は予想以上に加速しました。

3.ROOVの効果:圧倒的な業務効率&お客様と適切な距離感で接点を維持

ー実際にROOVを導入されて、どのような効果がありましたか?

 

池田様:まず、業務効率の改善は現場から特に好評です。従来は毎週紙で出力していた価格表などを簡単に更新でき、行動解析によってお客様の検討状況も把握できるので、商談準備も効率化されました。PCとタブレットで操作感が変わらないUIも、使いやすいと評価されています。

 

池田様:お客様へ常に最新情報を提供できる点も大きなメリットです。以前はメールや電話が中心で、どうしても提供できる情報に限りがあり、場合によっては一方的な印象を与えてしまう懸念がありました。

ROOV compass導入後は、お客様はご自身のタイミングで最新情報にアクセスできます。営業も「ROOVに情報を格納しました」といった柔らかい連絡で済むため、お客様と適切な距離感を保ちながら良好な関係を築けるようになりました。

 

ー検討初期のお客様とも、コミュニケーションが取りやすくなったということですね。

 

池田様:おっしゃる通りです。マンションの検討期間はお客様によって様々です。「Brillia新百合ヶ丘」のインタビューでも触れましたが、検討期間が空いたお客様がROOV経由で再検討され、ご契約に至ったケースもあります。ROOVがあったからこそ繋がりを維持できた結果です。

4.全社採用の決め手:現場の声と、スタイルポートの開発力

ー全社採用の決め手は何だったのでしょうか?

 

池田様:以前から全社での活用は視野に入れていましたが、一方で競合となるブラウザベースのツールも登場しており、一社に依存するリスクやコスト面も慎重に比較しながら検討を進めました。

主な理由としては、実際に利用している現場社員から「使いやすい」という声が非常に多かったこと。採用物件数が増えてきた中でのコストメリット。そして何より大きかったのは、この2〜3年におけるスタイルポートさんの継続的かつ積極的なアップデートです。この開発力と、今後も進化を続けてくれるであろう将来性への期待が、他社サービスと比較検討した上での最終的な決め手となりました。

 

池田様:今回の採用により、これまでの物件単位での利用から、組織横断的な活用へとステージが上がります。これにより、担当物件以外の利用状況も把握しやすくなり、担当者間での情報交換やノウハウ共有が一層活発になることも期待しています

 

ーROOV compassのオプションサービス「One to One」も採用いただきましたが、こちらの機能に期待されていることはありますか?

 

池田様:これまでは主に来場後の情報共有にROOV compassを活用していましたが、「One to One」によって、エントリー段階のお客様へも、よりパーソナルな情報提供ができるようになると期待しています。本格的な商談の前にお客様の関心事をある程度把握できれば、商談の質も一層高められると考えています。

また、メール配信業務も内製化できるため、最新の販売状況やご予約の空き状況等をスピーディーに発信が可能できることも魅力であると感じております。

 

5.今後の展望:業務効率化による顧客体験向上、共創開発にも期待

池田様:不動産業界は、他の業界に比べてまだアナログな部分が多いと感じます。広告や契約手続きなど徐々にデジタルシフトしておりますが、もっと効率化できるはずです。ROOVのようなデジタルツールを活用することで業務を効率化し、それによって生まれた時間を、お客様へのより丁寧な対応や、新たな価値提供に充てていきたいと考えています。

 

 

ーヒトの介在価値がより重要になるということですね。

 

池田様:おっしゃる通りです。効率化で生まれた時間を、お客様との信頼関係構築やマーケット分析、新しい提案の準備など、より付加価値の高い業務に使うべきだと考えています。

 

 

ー最後に、今後のスタイルポートへの期待があればお願いします。

 

池田様:これまでのお付き合いの中で最も強く感じているのは、スタイルポートさんの「開発速度」です。現場の声を真摯に受け止め、スピーディーにサービスを改善する姿勢は素晴らしいと感じています。今後もこの強みを活かし、進化を続けてほしいです。

今後は、販売現場の運営において、さらなる効率化を目指した共創開発を期待しています。

また、現場のニーズに寄り添ったサービスであり続けることはもちろん、不動産業界の知見に縛られることなく、商品の見せ方や営業効率化の観点で革新的なご提案を続けていただきたいです。

 

ー本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

 

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